
市内の若者や求職中の人に向けて舞鶴の「働く場」を紹介するウオッチグッドカンパニー。今回は下福井にある「株式会社西谷通信工業」社長の西谷さんと、受信技術科の青山さん、逸見さんにお話を伺いました。
快適な通信をサポート
『株式会社 西谷通信工業』
プロフィール
昭和41年、全国的なテレビの普及の中、テレビが映らない地域に共同アンテナを設置し、受信網を整備する企業として設立。トンネル内の携帯電話の基地局や舞鶴市内の防災無線の整備にも携わり、情報化社会の利便性と安全を支えている。
西谷さん 設立当初は、市内のテレビの電波が届かない、池内や小橋、三浜などの、いわゆる難聴区域に共同受信アンテナを設置し、電波受信網を整備していました。主にアンテナの保守や修理をしていますが、これまで培った技術を生かし、舞鶴市の防災行政無線の整備をはじめ、トンネル内でも携帯電話が使えるように、副基地局の整備や、近畿一円のコンビニの防犯カメラの設置・保守、都市部の地下街での無線LANの整備など、現在は各地で幅広く業務を行っています。テレビが映らないといっても、原因はさまざまです。受信アンテナは山中に設置することが多いため、どのような状況かはっきりとは分からず、機械の不具合、動物にかじられた配線の切断、雪や倒木で電波がさえぎられていることもあります。何度も現場と事務所を往復し、原因を調査し修理しています。最近では、ドローンを導入し、空撮することで、原因を見つけ、あらかじめ必要な機材を選んで現場へ行くなど、作業の効率化を考えています。ライトやスピーカーも付いているので、害獣対策や夜間作業にも利用できないか検討中です。
青山さん 福知山市出身なのですが、舞鶴へ移住し、仕事を探していたところ、この会社を見つけました。担当する仕事はアンテナ設備の保守点検や修理、工事の段取りなどです。もともと大学では法律を学び、前職も全く異なる業界で働いていたので、専門知識がなく、分からないことばかりでした。しかし、上司や先輩に教えていただき、少しずつ仕事を任せてもらえるようになりました。修理の際に自分で原因を探り、解決した時は、とてもうれしく、やりがいを感じます。
逸見さん 高校卒業後すぐ、入社しました。小浜市出身で、電気通信の仕事に興味があったのですが、地元にはその種の求人が出ていない中、この会社を見つけました。入社して、現在で6か月になるのですが、仕事内容は思った以上に多種多様です。分からないことばかりで「何が分からないのか分からない」ということもあるのですが、上司や先輩に、いつも丁寧に教えてもらえます。できなかったことができるようになると達成感があります。現場が山中にあることもあり、高所での作業もあります。体力も必要な仕事ですが、毎日異なる作業をするので、新鮮な気持ちで仕事に取り組めます。
「Watch!Good!Company!(広報まいづるH30.5月号~)」
「若もんワーク&ライフ(広報まいづるH28.5月号~H30.3月号に掲載)」のバックナンバーはこちらから